『大崎学報』合冊本の落丁
久しぶりの更新だ。
色々書きたいことはあるのだが、なかなか記事にすることができない。私はいくつか興味のあるブログがあって時折見るのだが、頻繁に更新しているブログを見ると、尊敬してしまう。
ただ、こんなに更新しないブログではあっても、結構閲覧していただいているようで、毎日少しずつではあるがカウントが刻まれている。これを考えれば、一応置いておくだけでもそれだけの価値はあるのかなと思っている。とは、毎度冒頭に書く常套文章であるが…。
今回は、覚え書き、というより一応日蓮教学研究者の間でよく読まれている学術雑誌『大崎学報』の合冊版に落丁部分を発見したので、一応その旨を記しておこうと思って、更新を試みた。アップしておけば、研究者の方々が何らかの形でこの記事を探し出され、頭に入れておいてくれたのなら、きっと役に立つだろうという考えから、あげておくことにしたまでである。
『大崎学報』の合冊版は、昭和50年に第1期として7冊が出されたようだ。奥付は「編修・立正大学仏教学会、代表者・茂田井教亨、発行者・西塚定雄、発行所・巌南堂書店、発売所・東陽堂書店」となっている。
こういう古い雑誌が合冊となって発売されることは、少なからず学問発展のために寄与する有益な事業であるといえるだろう。私もこの合冊版は、学部時代の頃から今に至るまで、大変活用させてもらっている。
今回、「挫日蓮」を読んでいる中で、日蓮宗と他宗徒との宗論について知りたくなった。そこで色々と調べるうちに、稲田海素氏が『大崎学報』誌上に3回に分けて「日蓮宗宗論書解題」という題名で、宗論記録の文献の解題を執筆されているものを見つけた。そこで、いつものように『大崎学報』の合冊版を確認してみた。すると、15号(明治43年11月)に掲載された、都合3回目(最終回)の解題のうち、(1)~(16)の部分が落丁していた。2冊の合冊本を確認してみたが、両方とも落丁していたので、これはすべての合冊本にいえることであると思う。
宗論書の解題とは、かなり狭小な部分を扱っているものかもしれない。しかし、稲田氏のこの情報量はかなり充実したものがあり、今回私が確認したかった内容は、この解題によってかなり理解できたので、稲田氏には心から感謝をしたいと思う。ただ、落丁部分は残念ながらまだ入手していないので、何らかの形で手に入れられたらと思う。
なお、安土宗論のような大きな宗論に関する文献は『大日本仏教全書』に収載されているが、そのほかの宗論書については、山口晃一氏の編集になる『日蓮教学全書』に刊本の集成であるが、かなり多く掲載されているので、必要な方は参看いただきたい。

