国立歴史民族博物館と「天璋院篤姫展」に行く
長い間私用でブログの書き込みができなかった。
この間、余り学問的な内容を書けるようなことはしていないが、仕事の合間を縫って二つの博物館に行ってきたので、今日はその感想を書こうと思う。
一つは、江戸東京博物館で行われていた「天璋院篤姫展」だ。毎年歳末になると、次の大河ドラマは必ず見るぞと思うのだが、結局今年の「篤姫」は見ていない。私はどうも幕末あたりの歴史がいまいちよくわからないので、是非とも見て知っておきたかったのだが…。ただ、たまたまネットを見ていたら、江戸東京博物館にて篤姫展をやっているとの情報を得たので、見ておきたいなと思っていた。そうしたら、偶然仕事で近くに行く機会に恵まれたので、無い時間を割いて見に行った次第。
江戸東京博物館は、横を走る首都高6号線をよく使用していたこともあって、近くに立つアサヒビールの建物とともに、変わった建物だなと、いつも横目に通過していたのだが、今回は、初めてその中に入ることとなった。
ただ、もう終わりに近かったからなのか、大変混雑していて、大河ドラマの人気振りが知られただけで、人を見たという印象はあっても、展示品をしっかり見たというイメージがないことが、まことに残念である。
東博や京博などの国立と違って、展示のスペースだとか展示品だとか、そういう充実さがないのではと思っていたが、実に沢山の展示物があり、その展示物も贅沢なほどゆったりと展示している印象をうけた。もうすこしゆっくりと、欲を言えば人が余り入っていないときに見てきたかったが、致し方がない。購入してきた図録で、これからゆっくりと見ていきたいと思っている。
もう一つは、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館に行ってきた。
一度行ってみたいと思っていたのだが、たまたま用事と重なって行く機会に恵まれた。
ここでは常設展を見てきた。時代ごとに、第一から第五まで展示室が分かれていて、そのときにタイムスリップしたような、とにかく贅沢なスペースに多くのジオラマや展示物がこれでもかというように展示されていたことは圧巻であった。開館時間から数時間、結構時間かけてみてきたが、まだまだ見足りないというほどの展示内容であった。また、第三展示室が丁度この3月からリニューアルオープンをしたということで、きれいさとともに充実した展示内容が楽しさを増してくれた。ただ、既にここに来るまでに時間が費やされてしまっていたので、例えば寺子屋のコーナーではご年配の方が色々とお教えくださっていたようで、自分もそのお話を聞きたかったが、時間が押してしまっていたので断念せざるを得ない状況であった。といいながらも、あれだけの分量がありながら、中世期の展示はボリュームが他と比べて淋しいような感じを受けた。自分が中世に興味を持っていることからかもしれないが、それでももう少し中世を充実して欲しいかなと思った。
もう一つ驚いたこと。それは、すべて見終わって「あぁ、もうこれでいいや」と思っていたところ、入場券を購入する受付の反対側に、なんと全国の博物館で発行された図録が置いてあった。私は、今までネットなどで一生懸命様々な博物館の図録を探しては購入してきたので、ここにくれば欲しいものが、それも手にとって見て、購入の要否を判断できる。全国から来た図録の分量も半端じゃないし、驚いて見入ってしまった。結局、2冊の図録を購入してきたが、なんだか近隣に住む人がうらやましいなと思いながら帰ってきた。
「民営化」は現在の政治改革の一つのキーワードとなっているが、私も民営化されれば様々な面でプラスに働くことがあろうとは思っている。ただ、郵便局は反対であった。結局、民営化されることでかなり使い勝手が悪くなってきたと感じるのは私だけではないはずである。しかし、民営化の是非を問う選挙において、国民が民営化すべきと判断したから、今そうなってしまった。もう一つ、私が民営化してはいけないのではと思うのが、学問的なことに関する件だ。佐倉の歴史民族博があのように贅沢なスペースで、贅沢な展示物を設けることができるのも、やはり国営・公営だからできるのではないかと感じている。
あれだけの展示物があって、入場料も420円(高校・大学生250円、中学生以下無料)という安価で見れるのも、やはり国立ならではのことだと思う。もし、こうしたことまで民営化などという議論が押し寄せてきたら、本当につまらないなと、あのスケールに圧巻としてそんな思いを抱きつつ、帰途に着いた。
国立歴史民俗博物館ホームページ http://www.rekihaku.ac.jp

